防音の3要素・・・
一般的に、防音は「遮音・吸音・制振」が必要だとされています。
ネットなんかで調べると、大概このあたりの説明が多くあり、多種の製品が出ているが「これが絶対効きますよ」と断言するものは見当たらない。
「防音に挑戦しました」も結構あるけど、あんまり詳しくはわからないし、中にはダンボール程度のものまであります。(必要としている用途が違うのかも)
本格的なものでは、浮部屋構造も紹介されていますが、どのくらいの離隔が有効なのかや根本的にそれで効果があったのかの判断がつきません。
それに、どの程度の防音が必要かによっても、構造が違うのは当然のこと。
ホントに知りたい防音は・・・
だけど、一番知りたいのは、Liveハウス級のトコトン徹底した防音をするにはどうしたらいいのってこと。
それって、簡単にできないのか、安価にはならないのか、業者委託じゃなきゃ不可能なのか、そもそも防音業者はどこまでできるのか。
この前も、業者に娘さんのエレクトーン部屋を頼んだ友人がいて、聞くと「石膏ボードを厚くして、中に遮音シートを挟む」らしいが、素人でも効果の程度がわかるが、施工しないよりは良い。
畳(たたみ)ってどうなの・・・・
また、ネットではあまり紹介されていないが、「畳」の防音効果については高いものがあると思うが知られているだろうか。
主に吸音効果が期待でき、吸湿効果もある。
以前、老人施設の慰問ライブで演奏したステージが畳の床であり、ものすごく吸音効果が高かったのを覚えている。
まず、バスドラム。吸音されて音がクリアになり雑味がない。
ベースについても、ついついボリュームを上げたくなるという。
演奏音全体が混じり合わず、クリアに聞こえるようだ。
その日、PAさんも入っていたからかもしれないが、そう感じた。
遮音材のみでは本当にダメ?・・・
単純に、コンクリートだけで躯体を囲んだとしても、音は漏れる。
・・・とされているが、本当だろうか?
ちゃんと実験しています・・・
実は我が家を建築する際に、地下に音楽スタタジオを作ってあるのでその話をします。
コンクリートのスラブ構造なので、換気口と入口意外は完全な密閉箱である。
構造を詳しく説明すると、
・壁厚は10数センチ(測ったことないが)で、2/3が地中に埋まった状態。
・内側には、反響防止にスタイロホーム3センチと、キャンプ用銀マットを貼ってあるだけ。
・換気口には、簡単なゴム板でカバーし、通常はタオルを詰め込んでいるだけ。
・入口ドアは、コンパネで中に毛布を詰めて10センチ位の厚さの自作ドア。
・内ドアとして、2センチ離してベニア板の、これも自作ドア。
・あと地下入口にベニアドア1枚と居間へのドアが1枚。
地下入口から居間ドアまでの直線距離は3m程度。
この状態でポップス系なんかをかけてドラムを叩たくと、
・居間には殆ど聞こえません。TVの音量を変えずに過ごせます。
・外から確認すると、換気口の防音対策が甘いせいか、若干聞こえます。
が、気になって隣人に聞くと「全くわからない」とのこと。
これは、隣の家にも窓やカーテンがある訳で、その効果もあるせいらしい。
しかし、ハードロックの爆音状態でドラムをガンガン叩きますと、
・居間にはあまり聞こえませんが、ドラムを叩いていることはわかります。
・外へ行って確認すると、結構聞こえます。
これも、気になり隣人に聞くと「全くわからない」とのこと。え、ホント?!
でも一度だけ、いい気になって夏の深夜にやってたら、最近引っ越してきた家から一度だけ注意あり。
考察:
①遮音材のみだろうが、ある程度の効果はあるが、なんにでも許容限界値がある。
②地中部で土に接触している面は、制振作用が効いているのではないか。
③毛布(繊維質)の効果は大きい。
④近隣との交流が大事。
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